③製造部門とのコストダウン

1.機種間で組立手順、治具の共通利用

生産している機種で機種に関わらず

工具が共通使用出来る様にする ネジのサイズ、ネジ深さ、締め付け周囲の確保など

組立手順を共通にする 位置決めの方法、突き当て方向、製造に必要なマーキングの指示形状など

2.組み置き改善

機種間で共通のユニット組立を行う場合、どうしてもユニット状態での保管が必要な場合もありますが、保管場所は意外と場所を取ります。

たとえば、積み上げやすい、かさね易い、形状にする、置いた時に安定する様にする、などの配慮で、製造コストダウンにつながります。

機械装置では組立調整は必要な作業ですが、極力少なくする事で製造コストダウンにつながります。

例えば、丸穴2箇所止めの部品で位置調整が必要な場合、一か所の穴をネジサイズぎりぎりの穴にし、もう一か所をネジサイズぎりぎりの長穴にします。

そうする事で、組み付けるだけで適切な場所に取り付けが可能になります。

日本国内で2つ折りタイプフィーチャーフォンの携帯電話を製造していた頃、カシオ計算機は全数を治具で組立調整を行って閉じたときのズレ(鼻ずれ)を調整していましたが、富士通は部品の精度を積み上げて、突き当て調整レスで組み立てる構造にしていました。

4.治具作成