④その他のコストダウン

電子楽器では、一般にサイドパックの梱包が多くなります。
梱包設計では、落下試験で製品と外装箱との緩衝距離が重要となります、
緩衝距離が多い程梱包設計は楽になりますが、箱の体積が大きくなり、海外輸送コンテナに詰め込む数量が少なくなります。
その為、梱包設計は単に輸送時の製品保護だけでなく、輸送コストにも関わってきます。

部品の管理寸法をサンプリングしで管理すると、6シグマの範囲が指定している寸法公差より狭い場合は、寸法公差をゆるめる事も可能となる場合があります。
この場合、寸法公差をゆるめる事で、不良率の低減、全数管理の見直しを検討する事でコストダウンにつながります。
また、その逆の場合、6シグマの範囲が指定寸法公差より広く、製品品質上問題になる場合も有ります。
その場合は、積み上げ精度の積算など設計上問題無いかの確認を行い、問題が有る場合は構造変更などを行い、組立改善等を行う必要があるかもしれません。

割とどの会社でも行われていたのが、コストダウン会議と言う、資材部門と設計部門が集まった会議体です。
まず、コストダウンのテーマや、ターゲットの機種などを設定します。
時間を置いて、資材部門と設計部門おのおのから、コストダウン提案を出します。
そのコストダウン提案に対して、設計のコストダウン提案に対して資材で見積調査を行う、資材で探したコストダウン提案に対して設計的に問題無いかの判断する、などを行います。