「試作」の目的はさまざまです。「その試作を使って何をしたいですか?」という目的に応じて、試作を作り分けます。

試作の目的

プロセス 事前検討 原理試作 設計試作 生産試作 量産試作
目的 見積・情報収集 原理の確認 動作、機能の確認 性能確認 量産する方法での性能確認
要求レベル 工場に見積を取れるレベルの仕様書 主に電気を使用する商品の場合、原理だけを確認する試作 仲間内で評価できるレベルのプロトタイプ モニターやクラウドファンディングを行う テストマーケティングを行う

アイデアが実現可能か確認するための試作

原理試作では、アイデアを確認するための試作を作ります。例えば、「顔色をキレイに見せるライト」という構想があった際、本当にその構想で顔色がキレイに見えるかどうかを確認するための試作です。必要な機能のみ製作しますので、製品として形を成していないことがほとんどです。

操作感を試すための試作

原理試作、設計試作レベルの試作です。例えば、「人がドアから1m離れると自動でロックがかかるドア」という構想があった際、それが1mで良いのかどうか、閉まるときのスピードはどの程度が良いのか、実際に試して数値を決めていく必要があります。実現できることは分かっていても、細かなパラメーターを検討したり、確認したりいたします。