しばらく前から、トイレのほうから「チョロチョロ…」と水の流れる音がしていました。

気になりつつも放置していたのですが、先日ようやく重い腰を上げて修理に取りかかりました。

 

まず最初に疑ったのはフロートゴム玉。
浮き球を手で持ち上げると給水は止まるので、
「これはフロートゴム玉のゴム劣化だろう」と判断し交換。
ところが、期待に反して水は一向に止まりません。

次に候補に上がったのが、ボールタップ部分のピストン部コマパッキン。
ここも経年劣化しやすいゴム部品なので交換してみましたが、それでも状況は変わらず。
さらに念のため、ボールタップ部のピストンごと丸ごと交換してみましたが、
タンク内への給水はやはり止まりませんでした。

そこで改めてタンク内をじっくり観察してみると、
オーバーフロー管がどうもグラグラしています。
よく見ると、オーバーフロー管の根本にクラックが入り、
そこから水が漏れているのが分かりました。
このせいで水位がなかなか上がらず、給水が止まらなかったようです。

もともとオーバーフロー管の根本にクラックが入っていて給水が止まらなかったのか、
最初にフロートゴム玉を交換した際に力をかけて割ってしまったのかは分かりません。
いずれにしても、オーバーフロー管の交換は避けて通れません。

オーバーフロー管の交換は、タンクを一度取り外して行う作業になります。
そのため、ついでにタンクと便器の間の密結パッキンも新しいものに交換しました。
タンクを落として割らないように細心の注意を払いながら、
なんとか自力でオーバーフロー管の交換まで完了。

結果は想定どおり。
オーバーフロー管を交換した途端、タンク内の給水はピタッと止まり、
あのチョロチョロ音も聞こえなくなりました。

せっかくなので、今回購入・交換した部品も備忘録として残しておきます。
(いずれもINAX用の補修部品です)

  • ピストンコマパッキン(2個入) PK-50-18 ¥510

  • ボールタップ用ピストン部 PK-A-1580 ¥1,110

  • フロート弁(弁座内径38mm) PK-DTF-810C ¥2,640

  • 密結パッキン TF-818G,B ¥950

トイレの水が止まらないとき、
フロートゴム玉やボールタップを交換しても直らない場合は、
今回のようにオーバーフロー管のぐらつきやクラックが原因のこともあります。

同じ症状でお困りの方の参考になれば幸いです。