部品を追加せずにタクトスイッチを押す構造
タクトスイッチは、家電製品で押すと「カチッ」というクリック感があるスイッチで、一番身近なのはマウスのボタンなどで使われています。 テレビやエアコンのリモコンでは、ボタン部分は、シリコンゴムを使った、コンタクトラバースイッチが使われます。
コンタクトラバースイッチは、金型が必要で、クリック感を出すドーム形状の耐久試験も必要なので、完成までに費用と時間が掛かります。 その為、簡単にスイッチの構造を搭載する場合、電子部品のスイッチを買って設置します。
タクトスイッチは、1個あたりの単価は高いですが、形状が小さく使いやすいので、小ロット量産や試作に向いています。 また、基板に直接実装して使用する為、家電製品のスイッチ部分から基板まで離れている場合があります。 その為、ケース部分に可動する形状と高さ調整ボスの形状を追加して、タクトスイッチを押せるような構造にしています。 更に、スイッチ部分は表面に板状の薄いシートを張りますが、シートが防水構造の役割をします。 スイッチ部分の可動構造は、高さ調整ボスの円周方向に長穴形状を作成して可動させます。 成形時にショートやウェルドが発生しない様にし、また部品の耐久性を考慮が必要です。
樹脂のスプリング形状で、製品を操作するタクトスイッチを押します。画面奥のネジ穴の高さで、タクトスイッチとスプリング形状樹脂との隙間を確保。部品を追加せずにタクトスイッチの高さを調整でき、組立も簡単です。